新潟県南魚沼市清水瀬 三国川ダム

信濃川水系三国川に建設されたダム。
高さ119メートルのロックフィルダムで、洪水調節・不特定利水・上水道・水力発電を目的とする、
国土交通直轄の多目的ダム。

三国川

三国川は、越後山脈に囲まれた豊かな自然の中を流れ、魚野川と合流した後、信濃川に注がれます。
流域面積は153.4平方キロメートル、幹川流路延長は23.3キロメートルです。
また、三国川はきれいな水で親しまれ、農業や漁業に大変役立ってきましたが、大きな洪水で大暴れしたり、
日照りで水不足になり、人々を困らせたことも何度もありました。

ロックフィルダム
粘土や岩石を積み上げて造るロックフィルダムは、周りの自然景観と溶け込みます。
粘土は水を止め、砂利はねん土が流れ出すのを防ぎます。
また、岩石は、全体をおさえてダムを安定させる役割をもっています。
ダムを建設するときには、その地形・地質や環境に1番あったダムのカタチを考えます。
三国川ダムは当初の新潟県による予備調査で、重力式コンクリートダムでの建設が予定されていました。
しかし実施計画に従い調査を進めていくうちに、粘土、砂利、岩石を利用してつくるロックフィルダムが
最適だということになりました。
ダムの底の面積が広く重さが分散されて地盤に伝わるため、基礎地盤にかかる力が
コンクリートダムに比べてはるかに低く、コンクリートダムが必要とするほどの強度を必要としません。
このため、比較的地質の悪いところでも構築可能です。
また、手近にある岩などの材料を用いて建設できるため、工事費が安くなるなどの特徴もあります。

三国川にある東北電力の発電施設
三国川では、三国川ダム湖の上流に五十沢第一発電所があり、その放流水は三国川ダムに注ぎます。
ダム直下に五十沢第二発電所があり、その放流水は三国川取水堰で取り入れられ五十沢発電所へ送られます。
五十沢発電所の直ぐ下流には三国川頭首工があり、農業用水などとともに取り入れられ、
新潟県の五城発電所へ送られます。
(説明文は三国川ダム管理所その他のホームページより転載させていただきました)
3秒間隔で画面(合計58ファイル)が自動的に切り替わります