奈良市 東大寺
奈良のシンボルである大仏さま(慮舎那仏座像)を本尊とする華厳宗大本山。
寺の始まりは、聖武天皇が早世した皇太子のために建てた金鍾山寺。
のちに天皇は大仏造立を決意。天平勝宝4年(752)に大仏が開眼すると、
奈良時代末までに大仏殿を中心とする空前絶後の大伽藍が築かれた。
その後、平安末期と戦国時代の2度の戦乱に巻き込まれたが、ともに復興を遂げ、
現在に至っている。
大仏殿 国宝
大仏を安置する東大寺の金堂(本堂)で、世界最大級の木造古建築。
創建以来2度焼けており、現在の建物は江戸時代中期再建の3代目。
このとき、正面幅が創建時の3分の2に縮小されたが、それでも幅57m、
奥行き50m、高さ48mのスケール。2層の大屋根にのる瓦は約11万枚、重さ1500t。
大仏(慮舎那仏座像) 国宝
高さ約15mの世界最大級の金銅仏。奈良時代の造立時には、当時の国民の
約半数の約260万人(延べ人数)が携わり、500tもの銅が使われたという。
慮舎那仏は宇宙そのものという仏で、世界に慈悲の光を照らし、
人々を悟りに導くとされる。
八角燈籠 国宝
高さは4.6m、火袋には楽器を奏でる天人が浮き彫りされている。
聖武天皇(701~756)
神亀元年(724)に24歳で即位。氏族の反乱や天災、疫病などが相次ぐ時代に
仏教を篤く信仰し、仏教の力で国を守ろうと決意。諸国に国分寺を建立し、
人だけでなくすべての生きものが栄える世を願って大仏を造立した。
光明皇后(701~760)
聖武天皇の皇后。父は藤原不比等で、臣下の出身で初めて皇后になった。
仏教を篤く敬ったことで知られ、聖武天皇にも影響を与えたといわれる。
(説明文はガイドブックほかから転載)
古都奈良の文化財(世界文化遺産・1998年登録)
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