インド 車窓(アグラ~ジャイプール)
バスの移動距離:約260km
アグラ(アーグラ)

ガンジス川最大の支流であるヤムナー川沿いに位置する都市で、インドの首都・
デリーから南東へ約200km。
16~17世紀にかけてムガル帝国の中心地であったアグラには、その繁栄を物語る
建造物が多く残されている。
世界遺産にも指定されているタージマハルなど多くの観光名所があり、内外の多くの
観光客が訪れる。人口:約157万人(2011年)
アグラ城(世界遺産)
1565年から10年かけてムガル帝国のアクバル帝が築いた赤砂岩の城で、その後も
ジャーハーンギル帝とシャー・ジャーン帝の3代にわたり居城として使われた。
タージ・マハル(世界遺産)
ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが妻のムムターズ・マハの死を悼み、世界
各地から資材や人材を集め、1631年から22年の歳月と国家が傾くような膨大な
費用をかけ建設した。
ファティープル・シクリ世界遺産)
アグラの西約40kmの位置にある、ムガル帝国第3代皇帝アクバルの建設した都。
当時、ムガル帝国が広げていた戦いに勝利したことを記念して「勝利の都」という
意味の名が付けられた。
ジャイプール(ジャイプル)
デリーの南西約260km、ラージャスターン州の州都。
旧市街は約10kmの赤い城壁に囲まれているため、別名ピンクシティと呼ばれる。
ジャイプール・旧市街(ピンクシティ)
ジャイプールを象徴するピンク色の美しい建物が並ぶ街。
高さ6m、全長10kmの赤砂岩のピンク色の城壁が古都を囲んでいる。
建物も漆喰の壁がすべてピンク色に塗られている。建物の壁は19世紀後半、
ジャイプールを訪れた英国王室の王子を歓迎するために、ピンク色に塗られたと
言われている。
風の宮殿
1799年にマハラジャ、プラッタプ・シンによって造られた。
張り出したバルコニーと152ある窓のこの建物は、王妃や後宮の女性たちが、
夫以外の男性に顔を見られることなく宮殿の外の風景を眺めるためにこのような
構造で建てられた。
シティ・パレス
18世紀初頭にアメールからこの地に都を遷したサワイ・ジャイ・シン2世が建設
した宮殿。今でも建物の一部でマハラジャの子孫たちが生活しているとか。
アンベール城(世界遺産)
アンベール城はジャイプール中心から13kmに位置し、ジャイプールに遷都する
前の都であるアメールの村の小高い丘の上に、16世紀頃に築かれた城塞。
水の宮殿
アンベール城とジャイプール市街の間にあるマンセイガー湖の中に浮かび、
1735年にマハラジャの夏の別荘として建てられた宮殿。
ジャンタル・マンタル天文台(世界遺産)
この天文台は、1734年、ムガール帝国のマハラジャで、天文学者でもあった
ジャイ・スィン二世によって造られた。
巨大な日時計、照準儀、子午線儀などの天文観測の装置などがあり、これら
は現在も正確に動いているという。
ジャイ・スィン二世は、デリーなど5箇所に天文台を建設しているが、このジャイ
プールのものが最も規模が大きいとのこと。
(説明文はガイドブックほかから転載)

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