京都市 伏見稲荷大社
京都有数の古社で、全国に約3万ある稲荷神社の総本宮。
秦伊呂具が和銅4年(711)、稲荷山の三ケ峰に三柱の神を祀ったことを起源とし、
五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、所願成就の神様として、庶民から信仰を集めた。
また、空海が東寺の五重塔造営のため稲荷山より神木を伐採したことから、
真言宗との結びつきも強い。
楼門 重文
天正17年(1589)、関白・豊臣秀吉が母・大政所の病気が快癒したために寄進。
桃山文化様式を用いた重厚な入母屋造りで、高さ15m、幅10mの大きさを誇る二重構造
の朱塗りの門。
御本殿 重文
応仁の乱(1467~1477)で焼失した後、明応8年(1499)に再建。
拝殿 重文
天正17年(1589)に建立され、天保11年(1840)に改築された。檜皮葺の入母屋造。
神楽殿
明治15年(1882)に能楽殿として建造。
権殿
寛永12年(1635)の建立で、御本殿を一回り小さくした五間社流造の仮殿。
玉山稲荷社
かつて御所において東山天皇が信仰され、明治7年(1874)に当社へ遷された。
奥宮 重文
明応8年(1499)に建立。檜皮葺の三間社流造。
牡丹唐獅子や唐草など、室町時代と桃山時代、両方の特徴を持つ繊細な装飾が施されている。
現存の建物は明応8年(1499)に再建されたもの。
奥社奉拝所
別名・奥の院とも呼ばれる稲荷山全体の麓から拝む場所。
千本鳥居
奥宮から奥社までの参道にトンネル状に連なった千本鳥居。これらの鳥居は、祈願と感謝
のしるしとして崇拝者より奉納されたもの。庶民よの厚い信仰を集めていた江戸時代から、
すでにこの景観は整っていたとされている。厳かな雰囲気を醸し出す景観は、多くのメディア
で取り上げられ、日本有数の観光スポットとして世界中から人気を集めている。
(説明文はガイドブックほかから転載)
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