スライドショー・ベトナム クチトンネル デジカメ写真

ベトナム社会主義共和国 クチトンネル
サイゴン(現ホーチミン)から北西に約70kmに位置するクチトンネルは、
ベトナム戦争中、米軍を苦しめたベトコン(南ベトナム民族解放戦線の略称)
の基地だった場所。
1948年、当初は抗仏戦のために掘り始められたトンネルが、最終的には
全長250km、一部は地下3階にも及ぶ大規模な要塞となった。
内部には台所や寝室は勿論のこと、病院まで設けられ、数万人のベトナム人
がここで生活しながら何年間も戦い続けた。
トンネルの出入り口は多数あり、夜になるとそこから出撃し米軍を攻撃した。

圧倒的な武力を誇る米軍の「空爆」や「枯葉剤」等の攻撃を相手に「ゲリラ戦」
で必死に抵抗したこの地区も、ベトナム戦争の終結から47年、現在では肥沃
な大地に緑豊かな木々が繁り、静かなジャングルに戻っているように見える。

枯葉剤が含むダイオキシンのため多くの奇形児が生まれ、荒廃した国土、また
、多くの人が国に土地、財産を奪われ母国を捨てた「ボートピープル」など戦後
の苦難から見事に立ち直り発展しているベトナムの今を実感した。
手作業で、強固で大規模な地下要塞を作り、ここで何年間も生活しながら戦い続
けたベトナム人の忍耐強さが、復興めざましいベトナムを作り上げたのであろう。

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