宮島・厳島神社(国宝・重要文化財)
社殿の創建は推古元年(593)佐伯鞍職によるものと伝えられ、
その後、仁安3年(1168)平清盛によって現在のように造営された。
本殿(国宝)
現在の本殿は元亀2年(1571年)、毛利元就によって改築された。
大鳥居(重要文化財)
現在の大鳥居は四脚造りで、平安時代から8代目にあたり、明治
7年10月に建立にかかり、明治8年7月に完成したもの。支柱は
主柱は宮崎県と香川県の楠が使われ、総高16m、主柱のまわり
9.9m、棟の長さ23.3m、本殿の拝殿より約127mの海面に、
鳥居本体の重みで立っている。
平舞台(国宝)
安元2年(1176)、平氏一門が社参して千僧供養が行われた際、
社殿の前方に仮廊を設け、この仮廊が常設となったものといわれ
ている。
高舞台(国宝)
現在の舞台は天文15年(1568)、棚守房顕によって作られたもの
で、当初は組立て式だったものが江戸時代予期に現在のような作
り付け構造になったと考えられている。
能舞台(重要文化財)
永禄年間、毛利によって寄進されたもの。重要文化財に指定されて
いる能舞台は数少なく貴重な建造物。
天神社(重要文化財)
祭神は菅原霊神。一名を連歌堂とも呼ばれ、明治の頃まで連歌が
催された所。棟札によると弘治2年(1556)の建設となっており、毛利
隆元の寄進と伝えられている。
反橋(重要文化財)
勅使橋ともいい、勅使が参拝されるときに渡られもので、その時は臨
時に階段が取り付けられたの伝えられている。現在の橋は、毛利元就、
隆元父子によって弘治3年(1557)に再建されたもの。
廻廊
幅:4m、長さ:約275m
世界文化遺産
厳島神社は1996年(平成8年)12月に世界文化遺産に登録された。
登録された区域は、社殿を中心とする厳島神社と、前面の海及び背
後にそびえる弥山原始林(天然記念物)を含む森林。
登録された遺産のうち、厳島神社の本殿・拝殿など17棟、大鳥居・
五重塔・多宝塔3基からなる建物群は、国宝が6棟、重要文化財に
11棟・3基が指定されている。
(宮島観光観光ガイドブックから抜粋・転載)
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